貴重な Corona SDK に関する書籍が発売されたので、早速、購入して読んでみました。
Corona SDK に関する数少ない書籍
Corona SDK はクロスプラットフォームなアプリケーション開発フレームワークです。日本では、まだまだ、知名度は低いです。それもあってか、Corona SDK に関する日本語の情報が乏しいため、こういった書籍が発売されることによって、多くのエンジニアの目に触れる機会が増えることはとても良いことだと思います。
書籍内のコラムでは、Google の及川さんによる、「Corona SDK と IT 教育について」というタイトルのコラムも掲載されていて、高校生が Corona SDK でアプリ開発をした時の様子が描かれていました。
丁寧な解説と図式が豊富
丁寧な解説と、たくさんの図式が掲載されていて、プログラミング初心者の方にも比較的内容が理解しやすそうです。プログラムには、1行、1行、コードの意図が分かるようにコメントが記載されています。
Mac / Windows への Corona SDK の導入方法から書かれているので、初めて試す方の入門用に最適かもしれません。
サンプルゲームを作りながら学ぶスタイル
第2章以降は、サンプルゲームを実際に作りながら、Corona SDK の API を利用するというスタイルになっています。基本的な物理演算やアクションゲーム、加速度センサーや Admob による広告など、この書籍を読み進めながらコードを書くことで、Corona SDK でどんなことが出来るのかについて学べますね。
まとめ
現役プログラマーや、既に、Corona SDK による開発経験がある方にとっては、少々、物足りない内容かもしれません。どちらかと言うと、Corona SDK とはどういったフレームワークなのか、どういったコードを書いてアプリゲーションを開発するのか、といった雰囲気を手軽に味わえる入門書という位置付けのように感じました。Corona SDK が気になる方は、まず、本書を見てみると入りやすいと思います。
Kindle でも発売されています。
最後に、日本でも割りと活発な方だと思われる、Corona SDK の Facebook グループを紹介しておきます。こちらは、私を含め、日本で Corona SDK による開発をしているエンジニアのための情報交換グループになっています。Corona SDK でこんなアプリを作ったよ!という宣伝から、こういった時、皆どうしてるの?といった疑問まで、何でもウェルカムなので、是非、ご参加下さい!
こちらもオススメ
『基礎から学ぶ Corona SDK』
Corona SDK に関する書籍は、もう一冊、発売されています。こちらは、どちらかと言うと、現役プログラマー向けで、Corona SDK に関して、より詳細な内容が書かれています。Lua 言語の構文も網羅しています。がっつり開発してみたい!という方は、必読ですね。但し、若干、内容が古いかもしれません。
『Programming in Lua』
Lua について徹底的に掘り下げて知りたい場合は、こちらの書籍がオススメです。
『Qiita』
Qiita にも、幾つか投稿があります。まだまだ、投稿数が少ないので、Corona SDK で開発しているエンジニアさんは、どんどん記事を書いて投稿して欲しいですね。